時刻表.Lockyユーザの皆様。
時刻表データ及びWiFi情報の提供にご協力頂き、どうもありがとうございます。
多くの方からご好評を頂き、開発した甲斐あって嬉しい限りではありますが、
それと同時に現在、多くの方から路線情報の登録に関する問題のご報告をいただいています。
このような非常に混乱した状況になってしまっているのは、明確なガイドラインの作成や、路線データベースの統一・管理が行えていないためだと自覚しております。
路線情報を自由に作成できる時点で、このような状況になることはある程度想定はしていたのですが、十分に対策を練らないままサービスを開始し、皆様に御迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありません。
対応が遅れてしまっていますが、ここで、今後の対策についてお話をさせていただきたいと思います。
現状の問題点
具体的には、現在の路線データベースには以下の問題があると考えています。
1つのバス停に複数のバス会社の時刻表を登録できない
現在、バス停の情報とバス会社の情報は同時に登録しなくてはいけないため、1つのバス停を複数のバス会社が利用している場合、同じ位置に複数のバス停を登録しなければいけません。これによって、バス停が探しにくかったり、乗換を調べるのに不便だという問題があります。
同じ会社や路線の名前の表記が、データの作成者によって異なっている場合がある
現在でも、「名古屋市バス」「名古屋市営バス」や、「名古屋バス【あ行】」「名古屋市バス【あ】」などといった情報が存在しているように、会社や路線の名前の表記がバラバラになっており、目的の時刻表を探すのがとても難しくなってしまっています。
地域から駅を探す事ができない
現在、会社名から階層的に駅を探す仕組み(地図から探す仕組みもありますが)になっていますが、登録されている会社の数が非常に多くなってきているために、目的の時刻表を探すのが難しくなっています。このため、都道府県→地域→あいうえお順といったように、地域から階層的に駅を探せるしくみが必要だと考えています。
同名のバス停だが、行き先によって微妙に乗り場の位置の違う場合の問題
バス停は上りと下りなので乗り場の位置が違う場合が多いのですが、現在ではこういった場合にどう登録すればいいのかどうかのガイドラインが定められていません。乗り場ごとにバス停の登録を行ってしまうと、バス停の検索が複雑になってしまいますので、複数の乗り場を登録できつつ、それらの乗り場を一つのバス停としてまとめて扱うことができるような仕組みが必要だと考えています。
対策について
以上のように、様々な問題が現在のシステムにはあります。
そして、これらの問題はそもそもの路線情報データベースのデータ構造に欠陥があると考えています。
そのため、付け焼刃なガイドラインを作成して対処するよりもむしろデータ構造を根本的に変更することが第一だと私たちは考えています。
しかし、データ構造を変更した場合、これまでユーザの皆様によって登録して頂いた情報はすべて利用できなくなる可能性があります。それを避けるために、データの変換はこちらで行いたいのですが、それには大きな手間が必要となるため、こちらにそのような作業を行う余裕がなかなか無いことを含め、対策が遅れてしまっている状況です。
完全な移行にはまだしばらく時間がかかると思いますが、具体的に以下の方針で進めていきたいと考えています。
- 新しいデータ構造の設計と、それに対応した新しい登録用Webサイトを作る
- 新しいWebサイトを、別のサーバに立ち上げ、現在のサーバと並行して運用する
- この間、アプリ側では今まで通りに旧サーバを利用します
- 新しいサーバ上に、改めて時刻表データを登録しなおす
- 移行作業はこちらでなるべく行いたいと思いますが、有志の方に協力していただけるよう、新サーバも公開してデータを登録出来るようにします
- 新しいサーバ上へのデータの移行が完了した時点で、新サーバに対応した時刻表.Lockyのアップデートを配信する
- この際、アプリ上のデータ構造も刷新し、それまでダウンロードしていた時刻表データは一旦すべて削除されます
- 以後、旧サーバの運用は停止し、新サーバへ完全に移行する
現時点で考えていることは以上になります。
なるべく早いうちに対処していきたいと思いますので、
申し訳ありませんがそれまでお待ちいただけたらと思います。
よろしくお願いします。